ネイリスト卒業試験7名中3名のみ合格【ネイリスト短期養成講座(ケア編)】
皆様こんにちは。
咲くらプロジェクト運営事務局です。
2月に初めて開催致しましたネイリスト養成講座(ケア編)の卒業式が行われました。
今回は7名の受講の中、残念ながら半数以上の方が卒業試験を通過できず、3名のみの合格となりました。
咲くらプロジェクトは今年2月、プロジェクトで初めてのネイリスト養成講座(ケア編)を開講。
フィリピンマニラスタジオにて、10日間に渡り毎日、ネイル技術(ケア)を学んでいただきました。
当日は、
午前:ネイリスト(ケア)プレテスト
午後:ネイリスト(ケア)本番テスト
合格者発表・卒業式
という流れです。
テストではペアを作り、ロールプレイング形式で交代でお客様役を務め、
それぞれの爪をケアからポリッシュを塗り終わることを45分で行います。
いつもの受講時間とは違い、この日はとても緊張した様子。
真剣な表情でプレテスト、テストに取り掛かっていました。
しかし残念ながら、受講生7名のうち、3名のみの合格となりました。
今回の卒業試験審査基準として、講師を務めた山口氏は
衛生面での管理や、道具の使い方、お客様との接し方を日本の基準で審査をしました。
これは、フィリピンのご自身のサロンでも徹底して教育し、お客様に施しているからです。
卒業試験で合格できなかった数名の方は、
講師の受講を一度も受けず、自主練習時間のみ参加し、試験に挑みました。
また、仕事や交通事情、子供のお世話など様々な理由で
「授業に遅れる」「毎回の授業を受けられない」という方もいました。
私たちプロジェクトは、テキストや自主練習時間を別途設けることで、
授業内容を共有し、ネイル技術を効率的に学べるよう配慮しました。
しかし、卒業試験の様子を見ながら、
日本の繊細な技術とお客様へのホスピタリティを伝える難しさを、改めて実感しました。
このような環境の中で、見事合格した3人は、本当に嬉しそうな表情を見せてくれました。
卒業式最後には、講師を務めて頂いた山口先生から、
受講生に向けて、3人のお子さんを育ててきたこれまでの自身の人生についてお話して頂きました。
環境やバックグラウンドは違いますが、様々な苦労を経験し今のキャリアを築いた山口先生のお話は、
フィリピン受講生皆に強く深く、響いたようです。
この会場を出たら、いよいよネイリストとして新たな人生が始まります。
受講を終えた全員が、未来に明るい希望を抱き、大きな一歩を進めることが私たちの望みです。
フィリピンの貧困層の方々が、技術を学び新たな人生を歩めるよう、
課題1つ1つを改善し、プロジェクトを前進させて参ります。