2019年5月度 フィリピン活動報告
ご支援者の皆様こんにちは!
咲くらプロジェクト運営事務局です!
今月も現地から成果報告いただいておりますのでご報告させていただきます♪
とその前にまたフィリピン小話を一つ。
6月9日の朝、南シナ海のリード堆周辺に停泊していたフィリピン漁船が中国漁船に衝突され、中国漁船はそのまま立ち去り、フィリピン漁船の乗組員22人が海に投げ出されたというニュースがありました。
たまたま近くを航行していたベトナム船に救助され全員無事だったそうですが、この海域を管轄する米軍の報道官スティーブン・ペネトランテ中佐が「まるで当て逃げだ」と言ったそうです。
事件後、中国漁船の行動を「卑劣で糾弾に値する」と非難したフィリピンのテオドロ・ロクシン外相は、国際社会に助けを求めるべきだという内外の声に、「国際社会などくそ食らえ。どうせ金の力が働くに決まっている。これはわれわれの戦いであり、最後はわれわれだけで戦うことになるのだ」とツイートしたそうです。
ソース https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/06/post-12317.php
事実関係の調査にもよりますが、難しい国際問題になりそうです。
ロクシン外相のツイートは良くも悪くも波紋を呼びそうですが、ものすごい気概を感じますね。
それだけの愛国心を持っていらっしゃる方なのだなと感銘を覚えましたが、今回の件に関しては平和解決することを祈るばかりです。
さてそれでは改めて、4月度のご報告をさせていただきます!!
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●マニラ(14 期生)
ケソン市にあるQuezon City High School で学校と提携する形で行われている14期生は5月1週目のトレーニングで3月から続けていた指圧マッサージの最終トレーニング を行いました。
参加者は実技練習を通して、指圧マッサージの一連の流れを繰り返し復習し、講師は一人ひとりに個別指導を行いました。
2週目以降は最終評価に向けた準備としてベッドのセッティングやコンサルテーションを練習したほか、マッサージにおける禁忌の復習や、教師をモデルにマッサージの実演を行いました。
実演では、それぞれのモデルに指圧マッサージやスウェディッシュマッサー ジ等の中から好きなマッサージを選んでもらい、モデルの希望に応じて実演を行いました。
最終週のトレーニングでは、椅子に座った状態でのリフレクソロジーの一連の動きを練習し、また最終評価に向けてこれまで学んできた内容の復習も行われました。
14期生の最終評価は、6月4日に実施される予定です。
●マニラ(16 期生)
16期生は、5月前半は4月から引き続き伝統的なマッサージであるヒロット・ベントーサのトレーニングに取り組みました。
講師が一連の流れやベントーサの体への利点を説明した後、参加者自身も実技練習を行いました。
ヒロット・ベントーサの実技練習は、バナナの葉やマッサージオイル、キャンドル、カップ等も使い実施されました。
5月後半は、リフレクソロジーに関するトレーニングが行なわれました。
参加者は手や足、耳を含む全身のポイントや、そのポイントに対するリフレクソロジーによる利点・効果を学んだ後、足のリフレクソロジーの一連の流れや動きを学び、実技練習に入りました。
最終週のトレーニングでは、リフレクソロジーのトレーニングに加え、これまで学んできた内容の復習、また全身のスウェディッシュマッサージの一連の流れの復習も行われました。
●オロンガポ【Community Based】10 期生
10期生は5月はトレーニングは実施しておらず、5月4日に最終評価が行われました。
最終評価には6名が参加し、6 名全員が最終評価に合格しました。
10期生の卒業式は、4月末に最終評価を終えた 11 期生9名と共に6月6日に行われる予定です。
●オロンガポ【Community Based】12 期生
12期生、13期生共に11期生と同じく短期集中でトレーニングが行われ、1 ヶ月の間にオリエンテーションから最終評価まで、全てのトレーニングが実施されました。
12期生のトレーニングは5月9日から始まり、オリエンテーションを含む初回講座には22名の参加者が集まりましたが、体調や家庭、学校の事情により 6 名がトレーニングへの参加を辞退し、最終的な参加人数は16名となりました。
そんな12期生のトレーニングですが、1週目のトレーニングはオリエンテーションから始まり、その後講義に入りました。
参加者はまずマッサージの歴史や、5つの基本動作(軽擦、揉捏、摩擦、叩打、振動)、人体解剖学、生理学、身体の危険部位、可動域など基礎知識を学び、その後血圧計の部品や取扱い方、血圧・体温・脈拍数・呼吸数などバイタルサインの測定方法を学びました。
また、講師はベッドのセッティングや適切なドレーピング、 お客様へのコンサルテーションについて、正しいやり方を実演してみせました。
2週目から参加者自身の実技練習も始まり、参加者はバイタルサインの測定やお客様へのコンサルテーションの練習に取り組みました。
また、スウェディッシュマッサージのトレ ーニングも始まり、講師はうつ伏せと仰向け、それぞれの状態での一連の流れ、手順を実 演して見せ、参加者もそれに倣い実技練習に入りました。
講師によれば、初めは恥ずかし がっている参加者もいましたが、参加者は皆積極的かつ集中してトレーニングに参加しており、スウェディッシュマッサージの一連の流れも覚えられているとの事です。
3週目には、フィリピンの伝統的なマッサージであるヒロット・ベントーサに関するトレ ーニングが始まりました。
講師はヒロット・ベントーサの歴史や理論について説明した後、 バナナの葉を用いたマッサージの実演を行い、参加者も実技練習を行いました。
週の後半からは指圧マッサージのトレーニングも始まり、参加者はまず指圧マッサージの定義と歴史を学びました。
その後、講師の実演に続き参加者も実技練習を開始しましたが、講師によると参加者は初めての指圧マッサージで苦戦している様子が見られたとのことです。
それでも参加者は意欲的にトレーニングに取り組んでいました。
5月22日のトレーニングでは、San Narciso 市の市長からの依頼で、市役所で従業員向けのマッサーサービスを行い、参加者がコミュニティでのマッサージサービスの経験を積む貴重な機会となりました。
最終週のトレーニングでは最終評価に向けての準備が行われ、参加者はこれまで学んできたトピックに関する復習や、全身のスウェディッシュマッサージや指圧マッサージの一 連の流れの実技練習に取り組みました。
そして、5月30日に最終評価として筆記試験と、 お客様へのコンサルテーションやドレーピング、スウェディッシュマッサージの実技試験 が行われ、参加者 16 名全員が最終評価に合格することが出来ました。
●オロンガポ【Community Based】13 期生
13期生のトレーニングは5月20日から始まり、5月31日までの間、土日を除き毎日トレーニングが行われました。
13期生も12期生と同じくオリエンテーションからスタートし、その後マッサージに関する基礎知識を講義を通して学びました。
オリエンテーションの翌日からは早速実技のト レーニングが始まり、参加者はまずベッドのセッティングや適切なドレーピングを学んだ後、スウェディッシュマッサージの実技練習に入りました。
講師によれば、参加者はスウェディッシュマッサージに興味を持っており、集中してトレーニングに取り組めていたとの事です。
また週の後半では、お客様へのコンサルテーションインタビューや、バイタルサインの測定方法、問診表の内容、身体の可動域や危険部位に関するトピックについて、実技練習も交えながら学びました。
5月最終週のトレーニングでは、前の週のトピックについて復習をした後、指圧マッサージのトレーニングに入りました。
講師は指圧マッサージの定義や歴史、種類について教えた後、うつ伏せと仰向け、それぞれの状態での指圧マッサージを実演して見せました。
参加者は2人1組でペアを組み、実技練習を行いました。
指の力がより必要となるマッサージの為、参加者は指に痛みを感じたりと苦戦している様子が見られました。
13期生のトレーニング日は日数が限られている為、講師は指圧マッサージの一連の手順を覚えられるよ う、自宅でも自主練習をするよう参加者に伝え、資料を配布しました。
その結果、トレー ニング期間内でほとんどの参加者が指圧マッサージの手順を覚えることができたとの事です。
この週では、指圧マッサージの他にフィリピンの伝統的マッサージであるヒロット・ ベントーサに関するトレーニングも行われ、参加者はヒロットの歴史や定義、種類につい て学んだ後、バナナの葉を用いたマッサージの実技練習に臨みました。
週後半からは最終評価に向けた準備が行われ、参加者はこれまでに学んできたトピックや知識を復習したり、スウェディッシュマッサージの一連の手順の復習を行いました。
参加者の中には、スウェディッシュマッサージの手順を忘れてしまっていた人もいた為、講師は最終評価の前にもう一度自主練習をし、復習するよう参加者に促しました。
そして5月31日に行われた最終評価で、参加者は筆記試験とお客様へのコンサルテー ションやドレーピング、スウェディッシュマッサージの実技試験に取り組み、参加者12名全員、無事合格することが出来ました。
【卒業生数】
マニラ(1 期~13 期,15 期):189 名(女 155:男 34)
オロンガポ(1 期~9 期):137 名(女 94:男 43)
【就職者数】(※2019 年 5 月末現在で把握できている人数)
マニラ(1 期~13 期,15 期):62 名(スパへの就職:15 名、フリーランス:47 名)
オロンガポ(1 期~9 期):58 名(スパへの就職:13 名、フリーランス:45 名)
以上、フィリピンからのご報告でした!
いつもご支援いただき有難うございます!
今後共咲くらプロジェクトの応援をよろしくお願い致します!!